Windows Server 8 Beta (x64)をESXi5.0上で試してみる(その2)
ESXi5.0(パッチ未適用:ESXi, 5.0.0, 469512)へのWindows Server 8 Betaの導入に、
スタートでつまずいてしまったので、見つけた技術情報に従い、まずは、ESXi5.0への
パッチ適用からはじめます。
vSphere CLI(vSphere Remote Command Line)を使ったやり方も
あるようですが、今回は下記の手段で試してみます。
・パッチファイルの入手
・ESXi5.0のSSHの有効化
・SSH接続できるツールでコマンドの実行(WinSCP等)
あらかじめ、パッチファイルを入手し、vSphereクライアント等で、
ESXi5.0のデータストアにパッチをアップロードしておきます。
パッチの入手先はこちら(2012.4確認)
VMware Download Patches
http://www.vmware.com/patchmgr/download.portal
今回は、ESXi5.0update1(update-from-esxi5.0-5.0_update01.zip)を選択しました。
データストアへのアップロード方法は、ここでは省略します。
次に、ESXi5.0ホストのSSHの有効化です。
vSphere Clientにて、ESXi5.0に接続し、[構成]タブの「ソフトウェア」欄の「セキュリティプロファイル」をクリックしてから、「サービス」欄の[プロパティ]を押します。
SSHの項目は、SSHが停止中の場合、下記のようになっています。
ラベル:SSH
デーモン:停止
[サービスのプロパティ]欄の[オプション]を押します。
目的に応じて、SSHの開始方法を選択して、ここで、SSHを開始させます。
SSH有効化後、WinSCP等で、SSH接続します。
パッチ適用前に、メンテナンスモードにしておきます(手順は省略)。
では、WinSCPで接続します。
パスワードを入力します。
WinSCPでは、上記パスをエクスプローラ的な操作で確認できると思います。
パッチの保存場所が確認できると思います。
データストア上にアップロードしていれば、パスは以下の通りです。
/vmfs/volumes/<データストア名>
私は、データストア(DataStore1)の下に、patchというフォルダを作成し、パッチファイルを保存しました。
( /vmfs/volumes/DataStore1/patch )
それでは、パッチの適用を開始するため、ターミナルを開きます。
WinSCPの[Commands]-[Open Terminal]を開きます。
注意を促すダイアログが表示されるかもしれませんが、そのまま[OK]を押して
作業をすすめます。
WinSCPで、パッチを保存したファイルを開いていた場合は、ターミナルを
開いた時に、カレントディレクトリになっているようです。
先ほど、WinSCPでパッチを保存したディレクトリにいた場合、”Enter command”の欄に、 "ls" と入力し、[Execute]ボタンを押すと、保存したパッチのファイル名(ここでは、”update-from-esxi5.0-5.0_update01.zip”)が表示されると思います。
パッチの適用に、esxcliコマンドを使います。
esxcli software vibコマンドを使用する場合、VIB(VMware vSphere Installation Bundle)のインストールには
絶対パスを指定しなければいけないとのことです。
(vSphere 5.0 リリースノートに記載があります)
コマンドは下記のとおりです。
esxcli software vib install -d /vmfs/volumes/<データストア名>/<フォルダ名>/パッチファイル名
例)下記の場合
・データストア名=DataStore1
・フォルダ名=patch
・パッチファイル名=update-from-esxi5.0-5.0_update01.zip
esxcli software vib install -d /vmfs/volumes/DataStore1/patch/update-from-esxi5.0-5.0_update01.zip
コマンドの実行結果が返ってくるまでに、タイムアウトしてしまう場合があるかもしれません。
応答が返ってくれば、自動的に復帰するのでしばらく待ってください。
成功すると下記のようなメッセージが表示されます。
--------------------
Installation Result
Message: Operation finished successfully.
--------------------
パッチの適用結果が成功したことを確認し、再起動要求がある場合は、再起動して下さい。
再起動をしたあとに、ビルド番号があがっていると思います。
今回のパッチで、”ESXi, 5.0.0, 623860”になりました。
では、メンテナンスモードを終了して、失敗していたWindows Server 8 BetaのゲストOSのパワーオンを
してみます。
まずは、Loading files... のメッセージとバーが表示され・・・
お魚さんが登場。
そして、インストーラの初期メニューが表示されました。
【補足】
ESXi5.0にパッチを適用したら、ゲストOSの「設定の編集」の内容も更新されて
いました。
OSの種類として、”Windows8”および”Windows Server 8”が追加されていました。
また、ビデオカードの”3Dサポートを有効化”も「グレーアウト」の状態から、チェックが入れられるようになっています。
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