スマホの液晶パネル交換 ~Xiaomi Redmi Note 9S の場合~
昨年の秋、自分の不注意でスマホの液晶パネルを割ってしまいました。スマホをシャツの胸ポケットに入れていて、自宅の玄関で靴のひもを結ぼうとかがんだ瞬間、胸ポケットからスマホが滑り落ち、玄関のタイルに落下したんです。スマホはケースにいれてあったのですが、ちょうどカドから落ちたため、液晶パネルの角部分に衝撃が加わり、ヒビが入ってしまいました。
下の写真の角部分が、割れてしまった部分です。
※写真はパネルをスマホ本体から取り外した時に撮影したものです。
■液晶パネルと交換キットの入手
交換用の液晶パネルをその時にずっと探していたのですが見つからず、2020年末に、Banggoodという海外サイトに非常に短期間だけ販売されているのを見つけて、即購入しました。ただし、到着まで、1カ月以上待たされました。注文した商品が届くまで、Redmi Note 9S の液晶パネルの交換方法の情報を収集しました。情報は少ないものの、本体を分解するための情報を集めることができ、ようやく、2021年のGWに液晶パネルの交換を実施しました。
■スマホの液晶パネルの交換に必要なもの
スマホの液晶パネルの交換に、液晶パネルそのものと交換用のツールキットがあればよいと思っていました。しかし、もうひとつ重要なツールが必要でした。それが、ヒートガンです。
ドライヤーに似た形のツールです。温度調整を大きく行うことができ、100度以上の熱風をふきつけることができます。
ヒートガンは何のために使うかというと、最近のスマホのパネルの貼り付けに使用されている強力な両面テープを剥がしやすくするために使用します。ヒートガンで両面テープを熱で溶かすというわけではなく、温めて剥がしやすくするために使用します。精密機器のスマホですから、熱風を吹き付けるには細心の注意が必要です。熱で電子部品を壊してしまうことを避けねばならないので、長時間、一か所を熱し過ぎるのは禁物です。私は、サーモグラフィーカメラを併用してみました。
上記の写真では、ヒートガンの熱風を吹き付けた場所の温度が97.3度と表示されています。この温度をスマホでやると、熱でスマホが溶けたり、部品の破損につながるので、温度設定等は本当に注意が必要です。
■作業手順
まず、Redmi Note 9S の分解に、どこから手をつけるかという点なのですが、液晶パネルから剥がすか、カメラがあるバックパネル側から剥がすかを決めねばなりません。ちなみに、Redmi Note 9S の液晶パネルを交換するには、液晶パネル側だけでなく、カメラがあるバックパネル側も剥がす必要があります。
私は、液晶パネル側から剥がすことにしました。
使った交換用ツールは下記の通りです。
「カッターナイフ」と「ヒートガン」は、自分で持っていたり、別途購入したものです。
私が購入した液晶パネル交換キットには、ヘラやパネルを吸着して引きはがすための吸盤。ドライバーやパネルの隙間に差し入れるツールなどがついていました。
液晶パネルをはがすために、ヒートガンや吸盤、ヘラを併用したのですが、液晶パネルを剥がす糸口さえつかめず、傷つくことを覚悟し、カッターナイフを使用しました。
カッターナイフの刃を液晶パネルとスマホの樹脂部の間に、注意しながら差し入れ、隙間ができたところでヒートガンやヘラを利用して、徐々に全体を剥がすことに成功しました。この時に、ヒートガンの熱をあてすぎないことや、ヘラをスマホの内部に奥まで差し込まないことが重要です。
スマホの内部には精密機器がつまっており、フレキシブルケーブルなども存在します。Redmi Note 9S の場合は、本体下部のUSB端子の右側あたりにフレキシブルケーブルが存在するので特に注意が必要です。
剥がした液晶パネルの裏側を撮影したのが、上記の写真です。オレンジ色のフレキシブルケーブルを断線させないように注意して分解するようにしてください。
液晶パネル側を剥がしても、Redmi Note 9S の場合は、フレキシブルケーブルが本体内部を通り抜け、カメラがあるバックパネル側に接続部分があるので、バックパネル側も剥がす必要があります。
カメラのある側のバックパネルを無事はがせると下記のような状態になります。
ぱっとみても、分解のためにヘラを本体内部に奥まで差し込んではいけないことがわかると思います。
バックパネルが剥がせたら、カメラ部周りのカバーを外して、フレキシブルケーブルのコネクタ部を外すことと、本体下部のカバーを外し、液晶パネル側にフレキシブルケーブルを通り抜けさせることになります。
カバーを外すと、下記の写真のようになります。
下記は、交換用の液晶パネルです。
灰色のフレキシブルケーブルが基盤に接続されているコネクタを外すことになります。
外したバックパネルや本体には、両面テープがついたままになっているので、綺麗に剥がします。
分解した後は、逆の工程で元に戻していきます。
両面テープは、薄型0.2mm厚の超強力タイプを買うことをお勧めします。
両面テープは、防水というか、防湿効果があるように、カメラの周囲やパネルの全周をカバーするように貼り付けます。
交換が無事に済んだら、液晶パネルの表示や、タッチ操作が可能かチェックをお忘れなく。
★追記(2021/08/21)★
Amazonで交換パーツが販売されているようです。
本ブログでも記述していますが、交換パーツ以外に、ヒートガン等の道具がないと交換は難しいので、その点に注意です。
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