映画・映画館の舞台挨拶でありがちな観客・取材撮影者泣かせの照明についての考察
私は、映画の舞台挨拶が好きです。映画の中のキャラクターとリアルな役者さんのギャップを感じて苦手という声も耳にしますし、その声もわかります。そんな映画館での舞台挨拶の照明なのですが、光の環境が良くないことが多いです。そんな映画の舞台挨拶時を例として、シミュレーションしてみたいと思います。
シミュレーションに利用したソフトウェアは、Elixxier Set.a.light 3D です。
さまざまな照明と効果が3D画面で設定・確認できるソフトウェアです。
▼舞台挨拶時の良くない照明とは
映画館は映画を観る場所で、一般的には劇場内は暗いです。そんな暗い環境でスクリーン前の舞台に出演者・登壇者が立って挨拶をするのは、結構無理がある環境だと思います。
そこで照明を追加して、登壇者を明るく照らす工夫がなされますが、うまく照明をあてないと逆効果になるパターンがあります。
まず、映画館の舞台挨拶のパターンですが、登壇者がトークを繰り広げ、最後に宣伝用のパネルを持って、フォトセッションというのが一般的だと思います。
映画館によっては、足元から登壇者を照らす、足元照明的なものがありますが、これが曲者です。
足元照明の欠点は、オバケ照明(いわゆる、顔の下から懐中電灯で照らすイメージ)になりがちだからです。
こんな感じです。
↓
これに、宣伝用パネルが追加されると、足元照明の光をパネルが遮って、顔に影を落とします。
パネルだけが光ってしまうパターンです。
↓
▼舞台挨拶時の照明をどうすれば良いか
基本的には、場内を明るくすることが大切です。また、足元照明がある場合は、メインの照明より暗くなるようにしないといけません。
足元照明よりもメインの照明が明るい場合は、下記のような状態になります。
その他にも照明にはいろいろな考慮点があるのですが、今回はここまで。
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