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2021年7月 3日 (土)

ストロボ(フラッシュ)の色温度を調べてみる ~ カラーメーター KENKO KCM-3100 で計測~

最近、ストロボ(フラッシュ)の色温度が気になっていました。気になると言っても、特に不具合があるとかではなく、単純にノーマル状態と色温度変換フィルター(アンバーフィルター)使用時の色温度とか、メーカーや機種による色温度の違いを知りたかったんです。

インターネット上の仕様書やブログなどでの計測記事をいくつか調べてみましたが、おそらく自分の使い方とは違うので、一度、自分自身で自分の使い方を想定して調べてみたかったんです。

私の使い方として、最も多いのが、映画館等での舞台挨拶取材の現場です。映画館といえば、映画を上映するための場所で基本的には場内は暗いです。最近は舞台挨拶が多く、そのために照明が改善されていたり、場合によっては照明が持ち込まれたりするときがありますが、シネコンでもミニシアターでも光の環境は良くないことが多いです。

映画の舞台挨拶の取材というと、上映前と上映後とありますが、いずれにせよ、準備時間は短く、ホワイトバランスの取得作業は行なえますが、ストロボは、電源をオンにしてから、数回発光させたくらいで、すぐに連続発光をさせることになります。電源を入れたばかりで発光管が冷えた状態と発光を続けてあたたまった状態とでどれくらい色温度が違うのかも気になるところですが、そこを気にしても対応することは難しいので、まずは、ストロボの電源をオンにした直後の発光で色温度を調べてみました。

▼今回のストロボ光の計測機材

今回私が使ったのはKENKOのKCM-3100というカラーメーターです。定常光に加えて、ストロボ光の色温度も計測でき、ストロボとのケーブル接続無しでも計測が可能です。設定としては、デイライトモード。シャッター速度は1/250。フラッシュレンジは、光量に応じてHiとLoを切り替えています。

計測したストロボは、Nikon SB-700 , Canon 600EX-RT , Godox V860II , Godox AD200Pro の4機種。色温度変換フィルターを使用しない場合とアンバーフィルター(色温度変換フィルター使用)での色温度の値を記録しました。

下記の製品がわかりやすいですね。

Godox AK-R16 カラーフィルター Godox H200Rラウンドフラッシュヘッド

V1フラッシュシリーズ V1-S/V1-N/V1-C/AD200 Pro/AD200対応




アンバーフィルターは、Nikon SB-700はNikon純正のアンバーフィルターを使用。それ以外は、GodoxのAK-R1に付属の色温度変換フィルターの一番色が濃いものと、ラウンドフラッシュアダプター S-R1 を使用しています。発光量は、1/1~1/128で、AD200Proのみ、1/256まで設定して計測しています。

 

また、色味の判断基準となりそうな、CCフィルターの値も記録しました。CCフィルターの数値は、使用するべきフィルターのGまたはMと数値で表示されます。ストロボ自体の色味としては、記録したGまたはMの反対が実際の色味になるんだと思います。

 



▼実測 ~ Kenko KCM-3100 ~

まず、 Godox AD200Proを計測。カタログスペックでは、色温度は、「 5600±200K」とのこと。

 

【Godox AD200Pro】色温度変換なし

発光量 色温度(K) G M Hi Lo
1/1 5110 8   Hi  
1/2 5220 7   Hi  
1/4 5380 6   Hi  
1/8 5400 6   Hi  
1/16 5430 5     Lo
1/32 5400 6     Lo
1/64 5260 5     Lo
1/128 5310 4     Lo
1/256 5460 4     Lo
平均→ 5330        


平均値は、5330K。発光量が大きくなると、色温度の数値が小さく(1/1時、5110K)なり、CCの値をみると全体的にGなので、その反対のM寄りの色味のストロボだと判断しました。

カタログ値の色温度「 5600±200K」と比較して考えると、今回の計測値として、5400K付近が多いので、電源入れたての発光は、「-200K」方向に傾くのかもしれません。

【Godox AD200Pro】色温度変換あり(Godox AK-R1付属の濃いアンバーフィルター)

発光量 色温度(K) G M Hi Lo
1/1 3320 1   Hi  
1/2 3400 9     Lo
1/4 3410 9     Lo
1/8 3420 9     Lo
1/16 3420 8     Lo
1/32 3410 8     Lo
1/64 3400 7     Lo
1/128 3390 7     Lo
1/256 3470 7     Lo
  3404        

平均値は、3404K。全体的に3400K付近に色温度は変換されているようです。

 

【Godox V860II】色温度変換なし

発光量 色温度(K) G M Hi Lo
1/1 5350 7   Hi  
1/2 5490 7   Hi  
1/4 5480 6     Lo
1/8 5440 7     Lo
1/16 5460 5     Lo
1/32 5430 6     Lo
1/64 5380 6     Lo
1/128 5310 8     Lo
平均→ 5418        

平均値は、5418K。

 

【Godox V860II】色温度変換あり(Godox AK-R1付属の濃いアンバーフィルター)

発光量 色温度(K) G M Hi Lo
1/1 3390 9     Lo
1/2 3440 9     Lo
1/4 3450 9     Lo
1/8 3450 9     Lo
1/16 3430 9     Lo
1/32 3420 9     Lo
1/64 3440 8     Lo
1/128 3400 9     Lo
  3428        

平均値は、3428K。

 

 

【Canon 600EX-RT】色温度変換なし

発光量 色温度(K) G M Hi Lo
1/1 5200   4 Hi  
1/2 5230   4 Hi  
1/4 5590   10 Hi  
1/8 5650   7   Lo
1/16 5670   6   Lo
1/32 5730   5   Lo
1/64 5450   12   Lo
1/128 5600   8   Lo
平均→ 5515        

平均値は、5515K。CCフィルター値がMになので、ストロボ自体は、G寄りの色味なのかな。

 

【Canon 600EX-RT】色温度変換あり(Godox AK-R1付属の濃いアンバーフィルター)

発光量 色温度(K) G M Hi Lo
1/1 3460 8   Hi  
1/2 3480 4     Lo
1/4 3460   6   Lo
1/8 3450   8   Lo
1/16 3560   8   Lo
1/32 3360   11   Lo
1/64 3480 4     Lo
1/128 3440 8     Lo
平均→ 3461        

平均値は、3461K。

 

【Nikon SB-700】色温度変換なし

発光量 色温度(K) G M Hi Lo
1/1 5230 8   Hi  
1/2 5370 8   Hi  
1/4 5440 8   Hi  
1/8 5480 5     Lo
1/16 5480 7     Lo
1/32 5520 5     Lo
1/64 5410 8     Lo
1/128 5410 8     Lo
  5418        

平均値は、5418K。

 

【Nikon SB-700 】色温度変換あり(Nikon純正のアンバーフィルター)

発光量 色温度(K) G M Hi Lo
1/1 3190 13     Lo
1/2 3290 11     Lo
1/4 3230 11     Lo
1/8 3210 11     Lo
1/16 3350 9     Lo
1/32 3340 9     Lo
1/64 3310 9     Lo
1/128 3420 5     Lo
平均→ 3293        

平均値は、3293K。

 

▼まとめ

4機種の色温度の平均値を、下記の表にまとめてみました。

この数値をみると、なんとなく、各機種を使った場合の赤み、青みの出方がわかる気がしました。

  色温度変換
なし あり
AD200Pro 5330 3404
V860II 5418 3428
600EX-RT 5515 3461
SB-700 5418 3293

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