フラッシュ(ストロボ)使用時の赤目現象について、レンズを使って考えてみる。
フラッシュを使った時に発生する困りもの、それが赤目現象。撮影した写真に写った相手の目が赤く光ってしまう現象です。
周りが暗いときなど、光を多く取り入れるために瞳の瞳孔が開くため、血管の多い網膜にフラッシュの光が反射して、目が赤く写ってしまうっていうやつです。
瞳孔が開く...といってもなかなかイメージがつかない人が多いような気がします。瞳孔の開いたり閉じたりと言ったことに関しては、猫の瞳が暗いときは丸く、明るいときには縦に細くみえる状態をイメージすることが想像しやすいと思いました。
せっかく赤目現象という写真の話題ならば、レンズ(瞳)と絞り(瞳孔)と赤い背景紙(網膜)を使って表現すると良いのではと思い、古いレンズを引っ張り出して撮影してみました。
使用したのは、PENTAX-M 1:1.4 50mm です。
このレンズを横向きに設置し、赤い背景紙をレンズの後ろに置き、絞りを操作してみました。
まずは、瞳孔(絞り)が開いた状態(f1.4)です。
絞りが大きく開いているので、赤い背景紙もレンズを通して大きく丸く見えます。
次に(絞り)を絞った状態(f8)にしてみます。
絞りが絞り気味なので、赤い背景紙もレンズを通して小さく見えるようになりました。絞りの形もわかりますね。
瞳孔(絞り)を閉じて(f22)みました。
絞りが閉じているので、赤い背景紙もレンズを通して点のようにしか見えません。
では、レンズを斜めから見てみます。
絞りを絞った状態では、赤い背景紙はほとんど見えません。
絞りを開いてみると、斜めから見た場合でも赤い背景紙がレンズを通して結構な大きさで見えています。
このように、絞り(瞳孔)が開いていると、レンズの奥の赤い背景紙(網膜)が反射して赤く写ることがわかります。
特に、レンズの真正面からフラッシュ(ストロボ)をあてると、その反射が大きいのもイメージしやすいと思います。
瞳孔が開くときを考えると、暗い場所。目に対して真正面からフラッシュを発光させる可能性があるのは、被写体の真正面に立つこと意外にも、目線がまっすぐフラッシュの方向に向いた場合もありますね。
暗闇でカメラ目線をもらった瞬間にフラッシュを光らせると、赤目現象の発生確率が上がることが経験と一致しました。
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