映画『階段の先には踊り場がある』(2022年、木村聡志監督)とレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」について考えてみる
映画『階段の先には踊り場がある』(2022年、木村聡志監督)を試写で観た。木村監督の『恋愛依存症の女』に続く、長編二作目の映画。本作も思わず笑ってしまう会話劇が目の前で繰り広げられる。特に『階段の先にはある』では、そのまま演劇の舞台にもできるのではないかという印象を受けた。
映画『階段の先には踊り場がある』は、2022年3月19日から、池袋シネマ・ロサにて上映される。上映前なので内容については多くは語らず、ちょっと気になったメインビジュアルについてブログに書いてみようと思う。
本作のメインビジュアルは、下記のような感じで、劇場前の大看板やチラシに使われている。
この写真を見て、「あれ?」と思った。「なにか見覚えがあるぞ」と。
※念の為、先に言っておくと、昨今世間を騒がせているトレースやパクりの話をしようとしているわけではありません。
試写を観る前からも気になっていて、試写を観たあとに、「そういう狙いが?!」という流れになりました。
このメインビジュアルですが、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」だと思ったんです。
「最後の晩餐」と言えば、イエス・キリストが「あなた方のうちの一人が、私を裏切ろうとしている」という言葉に弟子たちが驚いて裏切り者を探すという場面だと聴いた記憶があります。
そうすると、中央に位置するイエスに該当するのは、植田雅さん(ゆっこ役)。
向かって左にいる二人組は、左から、朝木ちひろさん(港ちゃん)と細田岳さん(滝くん)。
向かって右にいる二人組は、右から、手島実優さん(多部ちゃん)と平井亜門さん(先輩)。
テーブルの上にはケーキらしきものがあり、「最後の晩餐」で言えば、パンとぶどう酒(パンはキリストの体、ぶどう酒はキリストの血の喩え)。
中央のゆっこを除くと、ケーキを食べさせる者(港)、食べさせられる者(滝)。自ら食べる者(先輩)、切り分けている者(多部ちゃん)。
それぞれの視線や表情も気になりますね。
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