映画・テレビ

2022年5月17日 (火)

映画『天間荘の三姉妹』の旅館はどこ? ~小樽の老舗旅館「銀鱗荘」?~

映画『天間荘の三姉妹』の情報が公開されました。

公式サイトは、https://www.tenmasou.com/ 三ツ瀬観光協会推薦の宿となっています。
メインビジュアルには特徴的な外観の旅館の画像が存在します。
はてさて、実在するのか、しないのか?
ちょっと調べてみたら...

小樽の老舗旅館「銀鱗荘」のように見えます( https://www.ginrinsou.com/ )

特徴的な外観は、公式サイトの施設案内のページで確認できます( https://www.ginrinsou.com/facility/ )

コミック原作の本作、三姉妹には、大島優子、門脇麦、のんがキャスティングされていますね。

続報が楽しみ。

原作試し読みはこちら。
http://grandjump.shueisha.co.jp/original/tenma1/files/assets/basic-html/index.html#1



2022年2月23日 (水)

映画『階段の先には踊り場がある』(2022年、木村聡志監督)とレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」について考えてみる

映画『階段の先には踊り場がある』(2022年、木村聡志監督)を試写で観た。木村監督の『恋愛依存症の女』に続く、長編二作目の映画。本作も思わず笑ってしまう会話劇が目の前で繰り広げられる。特に『階段の先にはある』では、そのまま演劇の舞台にもできるのではないかという印象を受けた。

映画『階段の先には踊り場がある』は、2022年3月19日から、池袋シネマ・ロサにて上映される。上映前なので内容については多くは語らず、ちょっと気になったメインビジュアルについてブログに書いてみようと思う。

本作のメインビジュアルは、下記のような感じで、劇場前の大看板やチラシに使われている。

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この写真を見て、「あれ?」と思った。「なにか見覚えがあるぞ」と。

※念の為、先に言っておくと、昨今世間を騒がせているトレースやパクりの話をしようとしているわけではありません。

試写を観る前からも気になっていて、試写を観たあとに、「そういう狙いが?!」という流れになりました。

 

このメインビジュアルですが、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」だと思ったんです。

「最後の晩餐」と言えば、イエス・キリストが「あなた方のうちの一人が、私を裏切ろうとしている」という言葉に弟子たちが驚いて裏切り者を探すという場面だと聴いた記憶があります。
そうすると、中央に位置するイエスに該当するのは、植田雅さん(ゆっこ役)。
向かって左にいる二人組は、左から、朝木ちひろさん(港ちゃん)と細田岳さん(滝くん)。
向かって右にいる二人組は、右から、手島実優さん(多部ちゃん)と平井亜門さん(先輩)。


テーブルの上にはケーキらしきものがあり、「最後の晩餐」で言えば、パンとぶどう酒(パンはキリストの体、ぶどう酒はキリストの血の喩え)。

中央のゆっこを除くと、ケーキを食べさせる者(港)、食べさせられる者(滝)。自ら食べる者(先輩)、切り分けている者(多部ちゃん)。

それぞれの視線や表情も気になりますね。

 

公式Twitter:@kaidan_movie
公式Instagram、TikTok:@kaidan_movie
公式サイト:https://kaidan.lespros.co.jp

2021年8月28日 (土)

「田辺・弁慶映画祭セレクション2021」初日舞台挨拶レポート ~「弁セレ監督大集合イベント」@テアトル新宿 2021/08/27(金)~

2021年8月27日(金)テアトル新宿にて、「田辺・弁慶映画祭セレクション2021」(以下、弁セレ)が開始された。弁セレは、第十四回の田辺・弁慶映画祭で受賞した若手新人監督にスポットをあて、特集上映が行われる。テアトル新宿での上映期間は、8/27金~9/16木。
今回は、8月27日金の初日舞台挨拶の模様をレポートする。

「田辺・弁慶映画祭セレクション2021」初日は、弁セレ恒例の「弁セレ監督大集合イベント」登壇者は、野本梢監督、三浦克巳監督、礒部泰宏監督、小川深彩監督、亀山睦実監督/MC:松崎ブラザーズ(映画活動家/放送作家・松崎まこと、映画評論家・松崎健夫) ※亀山睦実監督は、コロナウイルス対策として、帰国後の隔離期間のため、ビデオメッセージを投影しての参加

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左から、松崎まこと/松崎健夫/野本梢監督/三浦克巳監督/礒部泰宏監督/小川深彩監督 (敬称略)


「弁セレ監督大集合イベント」レポート

イベントは、亀山睦実監督ビデオメッセージから始まった。亀山監督は映画『12ヶ月のカイ』が米国アリゾナ州最大級のフェニックス映画祭・国際ホラー&SF映画祭のSFコンペ部門にて、最高賞を受賞。当日、日本に帰国していたもののコロナウイルス感染予防の隔離期間のため、コメント映像による参加となった。

 

▼亀山睦実監督ビデオメッセージ
テアトル新宿にお越しの皆さん、「マイライフ、ママライフ」の監督の亀山睦美です。『マイライフ、ママライフ』という作品はちょうど私が30歳になる頃に大学の同級生や高校のところの同級生たちのいろんな話をSNSで見ていて彼女たちの本当に思っていることをリアルに映画として物語としてちょっとエポックメイキングな作品にして残したいという思いから撮りました。
それ以外にも、本当にお話を作るにあたって、様々な女性の方のお話を聴かせて・取材をさせていただきました。なので、女性たちのとにかく本音が詰まった作品になっております。どのキャラクターも皆さん素敵に演じてくださっていらっしゃっています。
しかも鉢峰さん主演のおひとりの鉢峰さんは第一子をご懐妊されたということなど、本当に『マイライフ、ママライフ』同じような人生を歩んでいらっしゃいます。何かその辺りもすごくリアルなところも人間って面白いなと思うので、もしよろしければ作品を見ていただき、主演のお二人の他の作品や他の活動なども見ていただけたらより面白く見れるんじゃないかなと思います。


■田辺弁慶セレクションの初日を迎えての各監督の感想
▼野本梢監督
すごいタイミングだと思います。初日の今日、お客様が全然いないんじゃないかと思っていました。
なので、今日、劇場までいらしていただいて、本当にありがとうございます。

▼三浦克己監督
僕はあっという間な感じがしています。僕は1月ぐらいからずっと準備をしていました。コロナっていう
こればっかりどうしようもないものがあり、この特集上映が開催できるのかなと思ってたんですけど、無事今日、初日の野本さんの回が迎えられて本当にほっとしてます。

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野本梢監督(左)/ 三浦克巳監督(右)

 

▼礒部泰宏監督
上映が決まってからというもの、ずっと胃が痛いです。それがずっと収まらないですね。だからといって、早く終わってほしいとかではなく、むしろ楽しみです。ただ、やはり不安の方が大きいのですが、今日こういう状況の中、足を運んでくださったお客さんを見て、ちょっとだけ安心しました。

▼小川深彩監督
入選するだけでも本当に嬉しいです。田辺弁慶映画祭にまさか入賞すると思っていなかったので正直言ってちょっとパニックしているところもあるんですけれど、ここにいることができて本当に本当に嬉しいです。

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礒部泰宏監督(左)/小川深彩監督(右)


■松崎健夫が語る田辺弁慶映画祭の傾向
MC:松崎まこと
毎年、田辺弁慶映画祭は何らかの傾向があるということを言われていますけど、去年の場合は、ここにいる監督たちを含めて、作品にはどのような傾向がありましたか?

松崎健夫
受賞された方をみると、女性監督が多いのが特徴だと思います。田辺弁慶映画祭って実はもう初期の頃から女性監督の作品がグランプリになっていたりするんです。昨今、ハリウッドで“男女の監督の比率を是正していきましょう”となっていることが、割と早くから田辺弁慶映画祭では意識的ではなかったんですが、そういう作品を選んできたなっていうのがあったと思います。
今年はセレクションの5人の監督の中でも3人の女性監督が受賞していますから、それが特徴だと思いますし、磯部監督には悪いんですけど、三浦監督の作品も女性が主人公で男性社会に抗うっていう側面とかあるとすると、やはりそういう作品が出てくるのは、和歌山の地方都市でやってる映画祭なんだけども、世界の潮流と同じことが表れてることを感じます。

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松崎健夫(左)/松崎まこと(右)



■監督への質問
MC:松崎まこと
第10回の映画祭で入選していて、去年グランプリだったんですが、改めて、10回目と今回の14回目は違うのでしょうか?

野本梢監督
まず応募した段階・賞が決まってない状態のときは、前回、賞をいただいている分、超えなきゃなっていうのはありました。そして今はそれとともに上映の重責がのしかかっているのを感じます。

MC:松崎まこと
三浦監督は学生の最後の頃に撮り始めて、3年がかりで完成させた映画なんですよね。

三浦克己監督
卒業制作で、ほぼ3年前に撮って、去年のちょうどコロナが始まった3月ぐらいに完成しました。
完成させないことには、やはり関わってくれた人に大変申し訳ないので、そこはちゃんとやろうと思いました。自分の中ではちゃんとやろうと思ってたんで、ようやくできたなという思いがあります。
時間がかかった分、こうやってテアトル新宿の大きなスクリーンでかけてもらうのはすごい嬉しいことです。

MC:松崎まこと
磯部泰宏監督は田辺弁慶映画祭の常連俳優さんというか、田辺弁慶映画祭の初期(第5回)の天野千尋 監督の『チョッキン堪忍袋』というグランプリ作品に出演されていましたが、当時都合が悪くて登壇ができなくて、去年は監督として登壇するぞと思ったらまたいけなくて、ようやくテアトル新宿にたどりつきましたが、どんなお気持ちでしょうか?

礒部泰宏監督
まさか自分が舞台に上がることはあったとしても、監督の立場として、こうやって皆様にご挨拶するような日が来るなんて思っていなかったので、何かすごく不思議な感覚です。

松崎健夫
監督が役者で応募してくる作品ってないことはないんですけれど、多くの作品は主人公がものすごくいいやつで、世の中こんなひどいのに、なんで俺こんなふうにやってるんだっていう正直なキャラクターを自分で作って演じられてる方がすごく多くて、僕はそういうのが好きじゃないんです。
磯部さんは自分で作ってるのに主人公にともすれば、感情移入ができないんじゃないかという嫌な奴をわざわざ演じて自分で演出されてるのかそこが素晴らしいなと思ってます。

MC:松崎まこと
さきほど、田辺弁慶映画祭に入選するだけでも嬉しいといった話がありましたが、賞を獲ってから映画を2本撮っているんですよね?

小川深彩監督
10分の作品と『偽神』よりも長い50分の作品を撮っています。ホラーテイストなんですけど、めちゃめちゃ気持ち悪い画とか何かがワッと出てくるとかそういう描写はないので、どちらかというとサイコスリラー系だったりちょっとドラマよりだったりします。『偽神』は17歳の時に撮った作品です。


■作品のアピール
MC:松崎まこと
みなさん、あらためて作品のアピールをお願いします。

小川深彩監督
みなさんよろしくおねがいします。『偽神』という作品です。宗教と家族をテーマにしたちょっとホラーテイストな作品です。9月の11日、12日、13日にこちらテアトル新宿で上映されます。皆さんどうぞよろしくおねがいします。『偽神』を観に来たら、全ての日に。3作品とも観られます。
トークイベントもありまして、11日そして13日は『偽神』そして『2階のあの子(仮)』のキャストさんがいらっしゃいます。そして12日は豪華なゲストさんがいらっしゃいます。沖縄とか東京でも活躍されてる尚玄(俳優)さんとかプロデューサーでもある松島哲也(映画監督/プロデューサー/日本大学芸術学部教授)とかがいらっしゃいます。

松崎健夫
応募作品の中に、ホラー映画ってほとんど応募されてこないのが特徴になっていて、小川監督くらいの年齢の方が応募してくることもあまりないので、沖縄在住当時に、映画を作る仲間をどうやって集めたのか周囲の状況はどんな感じだったか聴かせてください。

小川深彩監督
私は高校から3年間、沖縄の制作会社でインターンシップをさせていただいて、そのときに「琉球トラウマナイト」という沖縄ローカルのホラー番組をみんなで撮っているところをお手伝いさせていただきました。沖縄のホラーのキャストスタッフさんは知っていたので、そこからアプローチしてお願いしました。
みなさんホラーは撮りなれている方々だったので、「シナリオの作り方もわかってるよ任せて!」といった感じでした。

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礒部泰宏監督(左)/小川深彩監督(右)

 

礒部泰宏監督
タイトルが割とわかりやすく『いる』という作品と、新作の『みない』という作品なんですけど、なんでこういうタイトルにしたかというと、やっぱり見てもらう人にいろんな感想を抱いてもらいたいというような思いがありまして、いろいろ気持ちを込めて作っています。『いる』はサスペンスホラーコメディードラマみたいな感じなんですけど、『みない』は僕の中ではラブストーリーとして撮ってます。
上映は4日間あるんですけど、初日が天野千尋さんがゲストに来てくださいますし、2日目は『みない』の主演の指名の加藤紗希さん。3日目は、高橋泉(群青いろ/脚本家)さん、廣末哲万(群青いろ/映画監督、俳優)さん。4日目が越川道夫(映画監督、プロデューサー)さんと、連日アフタートーク、出演者の舞台挨拶もさせていただきますのでチェックしていただいて、ご来場いただければと思います。

三浦克己監督
『親鳥よ、静かに泣け』と『春にして頬を拭う』2作品ありまして、9月3日と5日に、『親鳥よ、静かに泣け』を上映させてもらって、新作『春にして頬を拭う』を9月4日と6日に、交互に上映させていただく形になってます。
舞台挨拶とトーク等もやりつつ、今回TBSラジオ賞を受賞できたのでTBSラジオの方で、スピンオフドラマという形で今回作らせてもらってですね。こちらの新作の『春にして頬を拭う』のスピンオフドラマを作らせてもらって、これ現在YouTubeで上がってるんですけども上映の際に、親鳥の上映の際にもこちらのスクリーンでかけていただくことがありまして、劇場でどういう感じでみえるかちょっと楽しみにしています。両方ともクライムストーリーです。

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野本梢監督(左) 三浦克巳監督(右)

 

松崎健夫
時間かけて作っているという話でしたがインディペンデント映画とか自主映画って、配給とかが決まっていなければ締め切りがないわけなので、どこまででもその完成度を高めることができると思うんです。やはりこういう自主の映画祭のときって、「実は音がまだ完成してないんですけど応募しました」みたいなものがあって僕らすごく幻滅したりするんです。
この作品はきちんと実践されていてお仕事をされながら作品を完成させたその完成度の高さ、それが劇場で観たときにさらに高まって見えるんじゃないかと思っています。皆さん期待していただきたいと思います。

野本梢監督
この作品は、まず私が映画を制作していく中で、最初はいろんなイライラだとか何か作品にぶつけようとしちゃっていた部分があったんですけど、企画を進めていく中で、これって何か自分が原因だったんじゃないかなとか、このとき、私もこう友好的な態度をしていれば、これはうまくいったんじゃないかいろんな反省に繋がっていって、映画を撮っていく中で自分がこう気づかされていた部分がある映画になっています。
主人公の景(ケイ)と皆さんとでは、境遇や属性も違うと思いますが、どこかに何か一致する部分があったりとか、今まで自分1人で頑張って周りが見えなくなってしまって、何かそういう思いをしてる人もたくさんいるというところに、少しでも気が楽になってもらえたら嬉しいなと思っております。今日はあまり話せなかったので、松崎まことさんにインタビューしていただいたりとか、松崎健夫さんの映画評も掲載されているパンフレットも観てください。

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左から、野本梢監督/三浦克巳監督/礒部泰宏監督/小川深彩監督 

 


■田辺・弁慶映画祭セレクション2021 受賞作品

【弁慶グランプリ/映画.com賞】
『愛のくだらない』野本梢監督

【キネマイスター賞】
『偽神』小川深彩監督

【観客賞】
『マイライフ、ママライフ』亀山睦実監督

【TBSラジオ賞】
『親鳥よ、静かに泣け』三浦克己監督

【俳優賞】
『いる』礒部泰宏監督

 

▼特集上映概要および最新情報リンク先

田辺・弁慶映画祭セレクション2021
https://ttcg.jp/theatre_shinjuku/movie/0754600.html

2021年7月 7日 (水)

映画・映画館の舞台挨拶でありがちな観客・取材撮影者泣かせの照明についての考察

私は、映画の舞台挨拶が好きです。映画の中のキャラクターとリアルな役者さんのギャップを感じて苦手という声も耳にしますし、その声もわかります。そんな映画館での舞台挨拶の照明なのですが、光の環境が良くないことが多いです。そんな映画の舞台挨拶時を例として、シミュレーションしてみたいと思います。

シミュレーションに利用したソフトウェアは、Elixxier Set.a.light 3D です。
さまざまな照明と効果が3D画面で設定・確認できるソフトウェアです。

▼舞台挨拶時の良くない照明とは

映画館は映画を観る場所で、一般的には劇場内は暗いです。そんな暗い環境でスクリーン前の舞台に出演者・登壇者が立って挨拶をするのは、結構無理がある環境だと思います。

そこで照明を追加して、登壇者を明るく照らす工夫がなされますが、うまく照明をあてないと逆効果になるパターンがあります。

まず、映画館の舞台挨拶のパターンですが、登壇者がトークを繰り広げ、最後に宣伝用のパネルを持って、フォトセッションというのが一般的だと思います。

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映画館によっては、足元から登壇者を照らす、足元照明的なものがありますが、これが曲者です。

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足元照明の欠点は、オバケ照明(いわゆる、顔の下から懐中電灯で照らすイメージ)になりがちだからです。

こんな感じです。

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これに、宣伝用パネルが追加されると、足元照明の光をパネルが遮って、顔に影を落とします。

パネルだけが光ってしまうパターンです。

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▼舞台挨拶時の照明をどうすれば良いか
基本的には、場内を明るくすることが大切です。また、足元照明がある場合は、メインの照明より暗くなるようにしないといけません。

足元照明よりもメインの照明が明るい場合は、下記のような状態になります。

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その他にも照明にはいろいろな考慮点があるのですが、今回はここまで。

2020年8月 4日 (火)

映画『ラストレター』(岩井俊二監督)で福山雅治さんが持っていた小さなフィルムカメラについて ~ローライ35 ( Rollei 35 )~

映画『ラストレター』(岩井俊二監督)を今年の初めに観ました。7月にブルーレイでも発売されたので、再度観てみました。

「おっ」と思ったのが、福山雅治さんが持っているコンパクトなフィルムカメラ。福山さんのスムーズな操作に目が留まり、機種などの情報を調べてみました。

Rollei35s

※写真は、私の所有機「Rollei 35 S」


どうやら、ローライ35(ローライ35S)の様子。写真家としての一面もある福山雅治さんですが、1995年1月のラジオにて、ローライ35Sを購入した話をされていたとの情報がありました。

ご本人のカメラかはわかりませんが、instagramに、ローライ35sを持っていることは書かれていますね。

https://www.instagram.com/p/CBrmQCEj3AW/?hl=ja   

2020年4月21日 (火)

SAVE the CINEMA ミニシアターを救え! 「ミニシアター・エイド基金」参加劇場 を Google マイマップ 機能で公開 ~日本全国のミニシアター マップ~

新型コロナウイルスの感染拡大により、外出自粛、営業自粛となり、その影響は映画関連では、特にミニシアター存続の危機にまで及んでいる。

そんなミニシアターの救済として、下記のプロジェクトが立ち上がっている。

SAVE the CINEMA

ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金

 

これらのプロジェクトには、多くの署名が集まり、クラウドファンディングには、目標金額1億円が設定され、4/15の時点で、目標を達成。ストレッチゴール(今後の目標)を設定し、2020年5月14日23:59まで、更なる支援を求め続けている。

その支援対象となるのは、全国に存在する「ミニシアター」。4/20現在で、110劇場を数える。

 

そんなミニシアターが、どこにあるのか、意外と知られていないのではないかと考え、Googleのサービスであるマイマップの機能を使って、「ミニシアター・エイド基金」参加劇場一覧をまとめて、下記のURLにて公開してみました。

「ミニシアター・エイド基金」参加劇場一覧Theater

2016年5月 4日 (水)

リップヴァンウィンクルの花嫁のロケ地・撮影地~鶴見エリア~

「リップヴァンウィンクルの花嫁」は映画の上映期間と並んで、BSスカパーで”Serial Edition”として別編集のバージョンの全6話構成の放送があり、ロケ地・撮影地を確認するのに非常にありがたいです。

 

今回おとずれたのは、鶴見地区です。

 

鶴見川沿いの横浜市立 横浜サイエンスフロンティア高校の対岸あたりにある場所です。

 

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ここには、自転車で走ってきたのですが、風のとても強い日で、私もつらい表情でここを通りました。
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駅から遠い場所ですが、車なら生麦ジャンクションの近く。

 

鶴見つばさ橋や、横浜ベイブリッジなども近いです。

2014年3月15日 (土)

”ソーシャル”が生むテレビ視聴熱!? ~あまちゃん現象が投げかけたもの~ レポート

2014.03.14(金) NHK放送文化研究所 2014年 春の研究発表とシンポジウム 「テレビとメディアの”現在値(ち)” ~伝えてきたもの、伝えていくもの~」の特別セッションとして「”ソーシャル”が生むテレビ視聴熱!? ~あまちゃん現象が投げかけたもの~」が開催された。

その内容を簡単ですが、レポートいたします。

会場は、千代田区放送会館の2階。スナック梨明日をイメージした壇上となっており、パネリストの目の前には、あまちゃんで見かけたアイテムが、並べられ、壁にもポスター等々が掲示されていました。パネリストの名前は、リアスのメニューを記載した柱上の紙に記載されていました。

パネリストは、5名。そこに、NHK放送文化研究所から、司会で1名、報告で1名の計7名が登壇していました。

この特別セッションは、社会現象とまで言われた「あまちゃん」、「あまちゃん現象」を通して、ソーシャル時代のテレビの力や可能性を考える場でした。

調査報告資料は、NHK出版から発行されている「放送研究と調査 2014年3月号」に詳しく掲載されているそうです。

調査報告は、まず視聴率からはじまりました。
2013年度の連続ドラマの平均視聴率では「あまちゃん」は4位でした。

ちなみに3位は「ごちそうさん」。2位は「Doctor-X」、1位は「半沢直樹」となります。

「あまちゃん」の比較対象として「梅ちゃん先生」が多く挙げられていました。

「あまちゃん」と「梅ちゃん先生」の月別平均世帯視聴率の比較は、どちらも19%台からのスタートしました。最終月は、「あまちゃん」22.1%、「梅ちゃん先生」21.0%となっており、その他の月も、その差は1%前後の差で大差は見られないとのことでした。

連続テレビ小説全89作の平均視聴率の推移は、1980年代の「おしん」がピークであり、その後、ひたすら下降。上昇傾向に転じたのは「ゲゲゲの女房」からで、これは、開始時刻を8:15から8:00にした効果かもしれないとのコメントがありました。

男女年層別視聴率(8:00-8:15)を「あまちゃん」と「梅ちゃん先生」で比較すると、あまちゃんの特徴は、男性の40代と50代、女性の30代が梅ちゃん先生より視聴率が高い事とのことでした。

「あまちゃん」と「梅ちゃん先生」の認知度と視聴頻度、そして満足度の比較に大差はなく、大差があるのは、新聞記事件数(654件と100件)と雑誌記事件数(633件と129件)とのことでした。

一方、NHKオンデマンドでの第1話の視聴回数では、「あまちゃん」は、「梅ちゃん先生」の4倍。スマホ関連での視聴者は3倍という差がありました。ただし、NHKオンデマンドの契約者は時期的に1.5倍になっているという点を考慮する必要はあります。

NHKオンデマンドのトップ4は、あまちゃん関連でした。1位、2位は、第1回と第153回。3,4位は、あさいちのプレミアムトークの能年ちゃんの回と、盛岡放送局のじぇじぇじぇ祭りとのことでした。地方の放送局が上位にランキングされることは珍しいことだとのコメントがありました。

新聞記事や雑誌記事同様、テレビ番組でとりあげられた回数は、あまちゃんが、梅ちゃん先生の3.6倍(667件と183件)という結果でした。

ツイッターの発言数を比較すると、梅ちゃん先生(26週)で53万件。あまちゃん(26週)で612万件。ごちそうさん(13週時点)で67万件。半沢直樹(10週)で210万件。

「あまちゃん」と「梅ちゃん先生」のツイート数の週別比較では、あまちゃんは最終回に向けて右上がり、梅ちゃん先生はU字型(序盤と終盤が高い)。総ツイート数はあまちゃんが10倍以上多い結果でした。

「おしん(平均視聴率50%超)」と「あまちゃん」の世論調査を比較すると、おしんには”仲間や近所の人と話し合う会を造った”という回答がある。一方、SNSで盛り上がった割には、世論調査でのあまちゃんには、その要素があまり見受けられないとのことだった。

何があまちゃん現象を引き起こしたのか?を考えると、SNSでの盛り上がりが挙げられる。特に、40代前後とドラマ内の元ネタの深い関係がる。また、あまちゃんの魅力と特徴は、”二次創作と感想のやりとり”、”妄想の出現”というコメントがあった。

二次創作が過熱する一方、制作者サイドでの権利のコントロールの難しさの懸念があった。脚本家がもし、往年の大先生だったら?...現在のような状況にはなっていない可能性がある。

二次創作を海外では批評に使う傾向があり、日本では”こういうのがあったらいいよね?”という共感の手段に使うといった違いがあるそうだ。

権利のコントロールの難しさはあったが、二次創作に関するプロの参加や、”愛にあふれるコンテンツ”に恵まれたことが「あまちゃん」にとっては幸いなことだった。

連続ドラマにとって、SNSは今までにない新しい社会だが、おしんが放送された時代にも「語り合う会」というものが、リアルな会としてあった。

Twitter上で、ツイートする人の”縦軸をフォロワー数”、”横軸を影響力”とした場合、フォロワー数が中間数の人の方が影響力が大きいとのことだ。 いわば、量より質。 (一方的な発信と読み手の受信よりも、限られた人数で双方向につながることの重要さと思われる)

時代は”視聴率”から”視聴質”への変化している。量よりも質の時代である。

二次創作の例として、初音ミクの話がでた。単なるDTM音源を提供したつもりが、思いがけず、そのイラストが爆発的に流行り、驚いた。最低限のルールを決めて自由にさせたということで、以降も活発な創作活動が行われるという結果となっている。

二次創作というか、こうった楽しみ方は、俳句や歌舞伎の楽しみ方と似ているとのコメントがあった。

SNSの魅力は、多方面からコメントをやりとりできること。前述の年代別視聴率の特徴から、小ネタがわかる男性の年齢層と、ネットスキルの高い女性層の影響力が大きい。

小ネタの多用は、面白いが、高齢者への影響(ネタがわからない→視聴離れ)が懸念だった。そこが、朝ドラとしての懸念点だった。

危機管理というといい過ぎの感があるが、リアルな人の言及は注意していた。原則的に固有名詞を避けるがあえて使った部分もある。とにかく気をつかった(通常の2~3倍)部分ではある。特に音楽的な権利の件は大変だった。ドラマ、テレビとしての新しい可能性を感じたとのこと。

あまちゃんのツイートの特徴は、放送終了直後(早あま、本あま、昼あま、夜あま共通)にツイート数がピークを迎えることらしい。

あまちゃんのツイート数の特徴は、ネタ回と感動回にあらわれる。

あまちゃんにけるツイートの時系列的特徴は次の通りとのこと。4週目:主人公の呼称が能年ちゃんからアキちゃんへ変わった。 その後、あま絵出現や、小ネタの調査・分析のツイートが増加。11週目:海女~ソニックの時期にピークがある。13週目:東京編で個人的批評が増える。 8月:夏休み等でツイート数が増加。8月末:震災の話、体験談。最終回:「ありがとう」 感謝の意の表明...といった具合である。

ネタ回と感動回の発言数をみると、ネタ回(6/13)海女~ソニックにフレディ登場=600件以上/分。 感動回(8/30)レコーディングで影武者和解=800件以上/分という結果が出ている。

ツイート数に発言者数を考慮すると、梅ちゃん先生=2.2件/人。あまちゃん=7.0件/人。ごちそうさん=2.5件/人。半沢直樹=1.2件/人。 

半沢直樹は、ツイートしたい人は多いが、ヒトコトいえばOKな人達。あまちゃんは、発言を頻繁に行う核となる人は限られているが、多くを語りたい人という特徴が見受けられる。

ツイート数の集計は、ハッシュタグ#あまちゃん と”あまちゃん”というキーワードマッチングだけだが、マッチしないツイートやRTの量は膨大なはず。ネットワークのつながりを追いかけないと全体はわからないだろうとのことだ。

あまちゃんによるNHKへのイメージ向上効果は大きく。 「以前に比べて柔軟」、「NHKもなかなかやるな」、「親しみの増加」などがアンケート結果に出ているとのことだ。

NHKとして、ブランディング[企業ブランド(イメージ)]の再構築を考えねばならない。視聴者層の変化を見極めて、放送にどのように役立てるかということがテーマだ。

あまちゃんには、情報の発信者(編集者や創作者)にウケたという傾向がある。

梨明日での仲の良さがウケて、愛されている。コンテンツが面白く、役者同士も仲が良い。 楽屋の様子が役者のblog等で紹介されることは今まであまりなかった。

コミュニケーション全ての世界観、作為性のなさが大事な点であり、楽しい雰囲気、仲の良さに心地よさ、快い感じの効果があったと思われる。

あまちゃんは、「視聴することを共有する」という新しいドラマの観方(鑑賞スタイル)であるといえる。

ツイート数の分析では、あまちゃんは、一人あたりの発言数と総ツイート数から”エキサイト”で、発言者数が少なめなことから”マニアック”な傾向がみられる。

みんなが集まることによる蓄積の効果(名台詞が大人数で多用される。”倍返し”、”バルス”などがある。

あまちゃんでは、あらゆることが集められていった。当日の会場に置かれた乾電池(太巻の眉間に刺さった電池)にも激しく食いつくなどが例としてあげられた。

今回のオリンピック、特にフィギュアスケートと鑑賞方法は似ている。メダルでもなく、点数でもなく、語れることへの共通点。蓄積され、人が参加し、ポピュラーではなく、どこかマニアックであり、たいへんエキサイトである。

朝ドラは、女性の一代記が多い。一話完結の話では半年間続けることはできない。6か月間過ごせる蓄積のコンテンツであり、これは、昔の新聞小説に相当するものと考えられる。

「生活時間が多様化しているのに、視聴者の時間を制約するのはナンセンス」という意見が放送業界では一般的だったが、あまちゃんは逆だった。むしろ、視聴者の生活時間を変えた傾向が見られた(早あまを見るために早起きなど)。

結局は、”生(LIVE)”。時間の共有が大切である。視聴者がなんらかの形で参加できることが良い結果を生んでいるようだ。

「フィギュアスケートとあまちゃん」、「羽生選手と能年ちゃん」、「AKBのxx推し」のように、応援していく楽しみがある。現地に行かなくても同じ時間にTVをみることで、リアルタイムにみんなで共感できるというTVの良さを感じた。

目の前で繰り広げられるものをみんなで共感するのは、”舞台”と同一。コンテンツを楽しむとともに、役者の”人”まで見られる楽しみ。クドカン=舞台。訓覇P、井上D=ドキュメント。吉田D=バラエティ。という融合の結果ではないか。

視聴者にとっては、”巻き込まれた感”があまちゃん。半沢直樹は、”別世界”である。

あまちゃんでの伏線への注目の仕方がすごい。平清盛の伏線の回収方法の話が合った。玄人っぽく、観る人が増えた。二次創作の特徴として、読み込むこと、分析することがある。

ソーシャルメディアは、火だねが必要。膨らませることは得意。どんな火だねを放り込めるのかが、作り手の役目。

40~50代は、同人誌世代。1980~1990年代、二次創作に積極的に関与してきた世代。こ

れからの20代はどうなるのか...?それを考えるのが楽しい。

【さいごに】

今回のテーマは、あまちゃん現象を通して、「ソーシャル時代のテレビの力や可能性を皆さんとともに考えます。」にありました。

パネリストの方が引用した言葉が、ひとつのカギだと考え、ちょっと調べてみました。

その言葉とは、「旧来のメディアが、新しいメディアにとって代わるとき、旧来のメディアの本来の役割が明らかになる」という言葉でした。

おそらく、マクルーハンの『グーテンベルグの銀河系』の内容だと思います(勉強不足ですみません)。

ブームというものが、30年周期でおこるような話をきいたことがあります。

おそらく、こども時代に流行ったブームをその世代がおとなになった時に、制作者側と購買力をもった消費者となり、その活動が一致した時に、ブームの再来になるのだと感じています。

火だねの話がありましたが、技術者の世界でも、ゼロを1にするのが一番大変だといわれています。 今回は、TVの作り手がきっかけをつくってくれたわけですが、絵が描けたり、曲がつくれたり、詩が書けたり。もちろんマンガも、クリエーターとよばれる方にはスキルとチャンスがあると思います。

そんな、きっかけづくりや、その火付け役、加速役になれたらと、今回のセッションを聴講して感じました。

2013年12月 1日 (日)

「制作者に聞く! 連続テレビ小説 『 #あまちゃん 』 」レポート ~ドラフト版~

20131130日(土曜日)公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」が開催された。

 

本イベントには、抽選枠200名に対し、1906通の応募があったとの報告があった(公益財団法人 放送番組センター 常務理事 松舘氏談)。

 制作現場の熱気を伝えたいとのことで、最初に行ったのは「竜馬伝」とのことだ。今回、20139月に、訓覇プロデューサに連絡をしたところ、快諾していただき今回のイベントを開催するに至った。名作・人気番組の舞台裏を楽しんでいただければとのことだった。

 

 まず、「あまちゃん」第一話が上映された。

 壇上には、司会の木俣冬さん、演出・井上P、演出・吉田P、美術・丸山さん、総合P・訓覇P5名が並んだ。

 各人の挨拶があり、いったん、司会の木俣さんに、マイクが渡された。

時期的にも、今回が語りおさめかもしれないとのことだった。

 

 まずは、撮影開始時のエピソードから始まった。

 撮影は、20129月に、あまちゃんの舞台となる久慈にて、海のシーンから開始されたそうだ。第一話の小袖海岸の海女さんの実演コーナーでのシーンかを先に撮影をはじめ、海に入れなくなる冬になるまえにひとまず、海のシーンを撮ってしまわねばならないという、逆境からのスタートだったらしい。

 朝の連続ドラマ小説は、1年を通じて、東京と大阪で交互に制作される。東京は秋からの撮影となり、通常は撮影を11月からスタートするとのことだ。そんな背景があり、海のシーンだけ、高知で撮影しようという話もあったが、すべて岩手県にて撮影された。

 最初の9月の撮影は10日間だけ。天候に恵まれ、真夏日が続いたらしい。10月からはお芝居のシーンを50日間ほど、やはり晴れの多く、天候に恵まれたとのことだった。

 

 久慈は、東京から遠く、遠征費用が高いため、確実に現地で撮影する必要があった。寒くなると、役者の方々にあたたまってもらうため、数キロ離れた温泉から、運搬の移動の時間とお湯の冷める温度を計算して運搬したそうだ。結果としては、熱すぎたというエピソードが紹介された。

 とにかく、あまちゃんにおいては、すべてが奇跡というしかなく、久慈は何もない町であったが、そこが良かったらしい。

 

 美術の丸山氏からは、海の中にアクリル板で水槽を組んで、そこにお湯を入れた海のセットをつくらいたいといったそれだけで制作費用を超えてしまいそうな話もあったらしい。

 

 誰もいない閑散とした町で、どう撮るかが課題だった。

 

 美術の丸山氏は、久慈には行ったことはおろか、聞いたこともなかったそうだ。

 一話で登場する「歓迎」のタワーは、OPおよび第一話のシーンでしか利用されなかった。

 

 井上Pいわく、「残念な感じを愛情をこめて」が依頼内容で、その設置位置から、“映らない”という残念感もあったそうだ。

 クランクインしたころ、丸山さんは3週間の入院生活を過ごしたそうだ。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

下記からは、ツイートした分のまとめ。後日編集予定。

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:抽選枠200名に1906通の応募。 美術の丸山さんクランクインの頃に3週間入院。通常は11月から撮影開始だが海のシーンを撮るため、冬になる前の9月から開始し、スタートから逆境状態。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:役者の方々をあたためるため風呂を用意。お湯は数km離れた温泉から輸送。冷める温度を考慮したが、熱かった。アクリル板で囲ってお湯を入れるような予算を食いつぶすセット制作の案があった。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:防波堤に書かれた”STOP"は、当初灯台に書こうとした落書きに許可が出なかったために生み出した案。さらに、”STEP”と読めるような工夫がなされていた。あの狭い空間に20名くらいのスタッフ。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:アキの憂いのシーン・表情は、クランクインの頃に撮影。長く自然に撮り、能年さんに自然にふるまってと指示。犬にさわったりタコ売りのおばさんとの会話など、30分ほど自由に。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:12週目は井上D(情緒表現)、3週目から吉田D(お笑い系)。吉田Dがつぶやいた一言は「あぁ、ドラマだな」。撮影順序がバラバラで、よくわからなかったとコメント。最後はまとまってよかった。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:能年ちゃんは、まわりから影響を受けて進化した。言葉遣いの幅が広がり、何色ものアキがあらわれた。ギャグは練習してきた(白目)。指示に反応がないが理解していることはわかり、抽象的な指示を増やした。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:15話のミスコン企画の話のラストの「ふつうじゃない…」のセリフはアドリブかも。あの場面でのテンポ。セリフの応酬はカメラの切替が追い付かない。気づいてからの切り替えでは遅いので予測して押している

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:演劇界の重鎮に演出の指示をするのに苦労した面がある。エリさん的にヒロシと付き合うことになるといったシナリオの妄想があったらしい。狭いリアスのセットをどう見せるかは意見をたたかわせた。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:リアスから見えるきたてつの映像は、2回だけ(1回から最後に訂正)実際の映像(モニタをハメこんでいる)。それ以外は写真。東京編にうつるときに、タイトルバックを変えようという話があった。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:天野家のセットは、東京編で無頼寿司の奥の銭湯に使いまわしている。春子部屋のアイテム探しはモノがなかったり、権利の面で調達が大変だった。103話と131話は、鈴鹿と春子の対決回。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:鈴鹿vs春子のシーンは異様な緊迫感で窒息しそうだった。緊張感で吐き気も(吉田P)。朝ドラのOKシーンは1日に22分分撮影する。映画は1日に5分くらい。同じシーンでも役者の思いは真逆なことがある

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:生で一発撮りか、じっくり撮り直しかなどの意見の差。宇宙服でのサヨナラシーンは、薬師丸さんのアイディア。最初は唐突に「宇宙服ってありませんか?」ときかれて、意味が分からなかった。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:155話の鈴鹿と春子のシーンの解釈はひとそれぞれ。間にアキとユイのシーンが入っているのがミソ。こちらも3年ぶりのお互いの月日を振り返る重要なシーン。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:震災を表現するトンネル出口でのユイちゃんのシーンは現場で撮影。ユイちゃんの顔の前にカメラをもってくる方法は普段は使わない。大吉がトンネルへ歩き出すシーンで列車のライトの点灯は大吉へのエール

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:震災を表現するトンネル出口でのユイちゃんのシーンは台本では「ユイの顔」でとまっている。このトンネル出口のシーンはユイちゃんは背後から、アキちゃんは前側(被災現場側)といった目線の違いがある。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:撮影最後の時期は、3つのシーンを並行して撮影していた。 ラジコンヘリが風にあおられたエピソードの紹介(吉田P)防波堤上では能年ちゃんを何度も走らせた。さすがの能年ちゃんも大変だったらしい。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:ラストシーンとタイトルバックは同じ服。未来に向かっているけれども現在。ここで終わりではなく、人生は続く。トンネルを走るシーンと潮騒のメモリーのシーンを交互にもってきている。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:ラスト週は鈴鹿さんは音痴か否か、大吉・アンベちゃんの結婚式が話題に。歌でつづっていく週。PVのようにたたみかけた。井上Dと吉田Dは同期。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:ラスト週の鈴鹿さんの歌うシーンは着物と赤いシーンがあるが、ドレス側はアンコールのイメージ。歌のキーも変えてある。ショーとしてみてもらいたかった。クドカンの脚本では歌10曲と民話の語り聞かせ。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:Q1 ドラマでは普通、トーク番組では無言の能年ちゃんの実態は? A1 素朴な人。TVで無言でいられることがスゴイ、でも実はじっくり考えているので無言。TVの枠におさまらない人。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:Q1つづき 太巻きの生まれたての鹿のシーンについて A1 訓覇P的にはつくられた笑いはあまちゃんでは原則NG。ここは悩んだ末に許可。放送後に古田さんからメッセージ「あれをだせるのがあまちゃん」

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:Q2 クドカンのネタでスタッフがわからないものはなかったか? A2 わかるわからないはあるが、ネタ元探しは意識しないようにしていた。「ヒロシです」のシーンは、小泉さんのBGMつけての要望から。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:A2つづき 小泉さんのBGMつけてのヒトコトで、登場シーンから撮りなおすような、制作者側も意識していないところから小ネタができている、これ見よがしではない感じ。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:Q3 早あまから夜あま、土曜日や5分で~も見ていたが、同じシーンでも違うアングルで撮られてる気がするが気のせいか、勘違いか? A3 勘違いです()

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:Q4 セットでつくられたリアスの窓から見えるシーンで実際の動画を使ったのは1回とのことだったが、2回では?(岩手県出身で、じっくり見たとのこと) A4 2回でした。訂正します(井上D)

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:Q5 登壇者5名への好きなキャラとその理由 A5 訓覇P:特定なキャラはない。ひとりひとりが好き。 丸山(美術):春子と鈴鹿。自分と同世代のツーショットが見られたから。あとアキ。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:A5つづき 吉田D:前髪クネ男。自分の演出した回。ほかに代表作があるのに、クネ男と紹介されるようになった彼。あの動きは朝ドラの放送コードの限界。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:A5つづき 井上D:全員楽しいキャラだが、今まで出会ったことがないキャラとしてアキ。好きなキャラとしては、菅原さん、太巻。おしゃれな菅原さんの裏設定は呉服屋の息子。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:A5つづき 木俣さん:ライターだから同業のヒビキ。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:Q6:次回作は? A6 本当に未定。やるとしたら、全員がそろい、今回より面白いものがつくれるという確信ができたとき。アキちゃんが別な輝きを見せるようなことがあれば・・・

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:Q7 たくさんつくられた曲の効果的な使い方の工夫は? A7 使うシーンは音響効果の人がつけたものを演出家として再度あてなおす。イメージが逆になることも。とにかくこだわって曲をあてた。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:まとめ 訓覇P:あまちゃんのトークも今日がおそらく最後。現在は年明け発売のDISC3のチェック。みなさんの愛情あってのドラマだった。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:まとめ 丸山(美術) 美術スタッフがこういったところで話すことはまずない。貴重な場の開催に感謝。今後、背景等にも注意してみてもらえるとうれしい。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:まとめ 吉田D 視聴者層がわかれがちな朝ドラだ、幅広い年齢層に支持されたのがうれしい。この部分が奇跡。これが何かを生み出したのではないか。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:まとめ 井上D:受け入れられて良かった。常に見放されるのではないかという気持ちがあった。みなさんがつくったという気持ちが強い。TVの新しい可能性のひとつではないか。

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:まとめ 木俣さん(司会):最後に質問。春子、夏さん、アキが登場したが、冬子が出なかったのは?訓覇P「木俣冬は本名?」木俣さん「はい」 つまり最後が、”冬”だよね。 おあとがよろしいようで()

 

公開セミナー「制作者に聞く! 連続テレビ小説  #あまちゃん  」の小ネタつぶやき:ちなみに重要なコメントでも、オフレコと思われる部分は書いていないので、その点、ご了承ください。

 

2013年10月28日 (月)

「あまちゃん」チーフプロデューサ訓覇氏のワークショップの受講レポート 【第3部】

【第3部】

 

 20131027日(土)、恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館にて、「あまちゃん」のチーフプロデューサである訓覇圭氏のワークショップが開催された。その第3部のレポートです。

 

 

 

 

 

 

 

 第3部では、受講者からの質問に、訓覇氏と吉田氏が応答する時間となった。

 

 

 

 

 

 

 

Q1:タイトルロゴの意味は?

 

A1

 

・灯台の水たまりのイメージ(年代の違い)

 

・油が輝く色の変化のような感じ(?)

 

・いろんな案が出ており、「行くぜ!東北!」みたいなものもあった

 

・訓覇氏的には、力をぬいた(リラックスした)入り口のようなものをイメージしていた

 

 

 

 

 

 

 

Q2: クドカンが語ったという本人が意図しなかったという最終回の意味は?

 

A2

 

・この件に関して、訓覇氏とクドカンは話していないとのこと

 

・最終回になるに従い、物理的(セットや撮影時間など)の調整が大変で、台本をスケジュールに合わせていくことを話していたのかもしれない

 

23週と26週に関しては、いろいろと葛藤がある。クドカンは話さないだろうが

 

 

 

 

 

 

 

Q3;伏線は初めから、後から?(特に、ジオラマと、さかなクン)

 

A3

 

・仕込みとongoing(進行中)がある。いろいろである。

 

・クドカンはやろうと思えば、全部できると思うけれども

 

・自然発生的なものもある

 

・初めから大枠はあるが、すべては決めてはおらず、それぞれ収束させていく方向

 

・ジオラマは1年前からのアイディアで、初期のプロットから存在

 

・さかなクンは、終盤にでたアイディア

 

・さかなクンの登場は、決定稿で出てきた

 

・さかなクンの実際のエピソードは、ドラマの前(久慈市名誉市民、水族館への寄付)

 

・クドカンから「ギョギョ」で行きたいとの話があった

 

・「見つけてこわそう」は、アキと人形(おじいさん)としゃべる話だった

 

・さかなクンの登場によりアキちゃんはアシスタントに、おじいちゃんは浮いたキャラに

 

・おじいちゃんの吹き替えは、吉田氏が行ったという衝撃の発言!

 

・訓覇氏「さかなくんはどうですか?」のメールがクドカンからあったと思いだした

 

 

 

 

 

 

 

Q4:震災直後に、アキが北三陸に戻ったシーンで、視聴者に見せたかったものは?

 

A4

 

・朝に震災の光景を見せてはいけないという気持ち

 

・どのタイミングで、アキが北三陸に戻るのかは議論があった(震災直後やGWなど)

 

・アキのセリフがないのは、話してしまったらシラけてしまうから

 

・アキのセリフがない代わりに、ナレーションや、「岩手県と戦っている」などがある

 

・正直な話、ナレーションにある「アキもどうしていいか、わからない」に尽きる

 

23週の春子の「最終回じゃないのよ」のセリフが印象的

 

 

 

 

 

 

 

Q5:ドラマ内で音楽を使用するにあたっての苦労話は?

 

A5

 

DVD/ブルーレイ化にあたっての「ブリっ子」に件に関しては、なんのトラブルもない

 

・権利に関してはとにかく大変

 

・特にクドカンの脚本は実名だから大変だった

 

・社則的な決まりがないので、判断はたいへんだった(プロデューサが判断)

 

・決まっているのは、商品名がNGなことだけ

 

・(ここはデリケートな表現だが)クレームがなければ良い。傷つく人がいなければ良い

 

・「あまちゃん」オリジナルの曲が多かったことが救いでもあり、たいへんでもあった

 

・オリジナル曲は、放送中は一瞬でも役者は、一曲うたって踊れる練習をしている

 

・暦の上ではディセンバーで、(苦労の)限界だった

 

・もう一曲、地元でかえろうで、やめようという話があった(オリジナル曲をやめる?)

 

・薬師丸さんが歌う潮騒のメモリーズの撮影時は、観客の気持ち(吉田氏談)

 

・能年さん以外のオーディションの話では、GMTの話があった

 

GMTのキャスティングの際は、訓覇氏しかいなかった(訓覇氏は、当時、ご立腹)

 

GMTのキャスティングに関して、クドカンは、その土地出身、ネイティブな方言がmust

 

・橋本愛や有村架純もオーディションに参加していた(他の役のキャスティングも同時)

 

・小野寺役のみ年齢制限でオーディションを受けていない

 

 

 

 

 

 

 

Q6:朝ドラをつくるにはどうしたらよいか?

 

A6

 

・(冗談交じりに)、これって、現実の話でこたえればいい?それとも大喜利?

 

・(冗談抜きにいうと)まず、NHKを受けること

 

・学生の時、朝ドラはセンスがない最低のドラマだと思っていたと訓覇氏は語った

 

 もちろん、今は違うそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

Q7:アニメ(鉄拳)の採用については?

 

A7

 

・当初、台本には“アニメーション ?”と書かれていた

 

NHKのニュースっぽいものを考えていた(北三陸市への経路・交通機関の説明部分)

 

・当時、鉄拳の「振り子」を吉田氏が見て感動した

 

・台本にある“へびの実写”は、NGだと思っていた

 

・水野晴朗さんの声は、このシーンがいる/いらないのこだわり(公演の録音を遺族に許可)

 

・おめでた弁護士のタイトルの3秒間にもこだわって作っている

 

 

 

 

 

 

 

Q8:アドリブはあるのか?

 

A8

 

・アドリブは99%ない

 

・ピントがボケていたとしても放送されているものがあり、役者の動きのアドリブ的要素はあった。

 

 

 

 

 

 

 

Q9:バラエティ系でない情緒表現の回でも吉田氏で撮影した理由は?

 

A9

 

・該当するのは:アイドルになりたいといったアキが反対され、春子に打たれる回

 

・該当するのは:ユイちゃんと春子のあばずれの食い物の回

 

・「ドラマを撮ってきた人ではどう撮ったらいいか」と思う時には、吉田氏を起用した

 

・チーフディレクターの井上氏は一部、二部の始まりを撮っている(吉田氏談)

 

・吉田氏は、場面が変わるシーンを撮っている(吉田氏談)

 

・アキが春子に打たれるシーンは、本気で打たれており、実際の能年さんが芸能界デビューする際の本人とオーバーラップした(吉田氏談)

 

・アキが春子に打たれるシーンは、その後に、金色夜叉を模したシーンを入れる案があったがボツになった。

 

 

 

 

 

 

 

Q10:能年さんがあまロスになっているときいたのでなんとかしてほしい

 

   鈴鹿さんの♪三代前からマーメイド~を再度聴きたい

 

A10

 

・「努力します」の回答のみ。それ以上は言えないとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

Q11:薬師丸さんのキャスティングについて

 

A11

 

・最初からストーリー設定はあった

 

・(音痴の女優が、練習をして、最終回にきれいな歌声でリサイタルという設定は)良い話だけど、不安だった。奇天烈な話だから(訓覇氏談)

 

・第2部から、ナレーションがアキになったのは、若春子を表現するのに“ママ”ということばを使いたかったから。

 

 

 

 

 

 

 

【終演前】

 

 ラストは、映像関係のクリエイター志望の方々に対するメッセージをということで、訓覇氏、吉田氏がそれぞれ語った。

 

 

 

 

 

 

 

訓覇氏のメッセージ

 

「私自身、いろんなことをやってきて、いろいろ失敗して、ようやく、最近すこしわかってきた。」

 

15分とか、短くていいから、なにかをいくつも作ってみて、つくりつづけてみて、ボロクソにいわれたち、ほめられたりしてください。それが大事。」

 

 

 

 

 

 

 

吉田氏のメッセージ

 

「小さなリアリティにこだわらず、感情のリアリティを追及してほしい。」

 

「ひとを喜ばす目線で取り組んでほしい。」

 

「共有できる面白さの追求をめざしてほしい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、ひとつ質問があがった。

 

Q:訓覇氏の3つの博打があたったから、あまちゃんはヒットしたのか?

 

A

 

・アイドルの部分は、大きな博打。自分の業界を出すのは、寒くないですか?(吉田氏からの質問者への問いかけ)

 

・吉田氏いわく、「訓覇氏は博打を打ち続けている人。今回は、アタッた。ハマった。ということで、ゴマをすっておきます。」とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

以上で、ワークショップは退場する訓覇氏、吉田氏への感謝の拍手に包まれての終演となりました。

 

 

 

 

 

 

 

博打は、アタるとおもって賭けるわけで、そこに自分の経験や人脈といった最高のリソースを投入できることは、ヒットの要因の大部分を占めているのではないかと考えました。

 

 兎にも角にも4時間いじょいうに渡る長丁場を飽きることなく過ごすことができ、大変有意義でした。おそらく話したりないこと、聞き足りないこともあると思うので、またこういった機会があることを臨む次第です。

 

 

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