まずはじめに、機器の分解・修理は自己責任でお願いします。
本資料によって行った作業で発生した事象に関しては、責任を負いかねます。
タイムシフト機能付のHDDレコーダーは、たいへん便利です。
しかし、録り逃しを避けるために録画設定を一日フルにすると、当然のことながら、HDDは稼働し続け、その分、HDDの故障時期も早まることが予想されます。
当方の所有機である「DBR-M180」も、ここ最近、HDDの異音がきこえはじめ、気が付くと、タイムシフト録画がまったく録れていない状況に陥っていました。
修理に出そうと思って、ネットを検索してみると、修理費用がかなり高額な様子。
新製品を購入するか、チャレンジして自己責任でHDDを交換するかで頭を悩まし、結果として、HDD交換に踏み切りました。
事前に、DMR-M180のHDD交換事例を調べてみると、少ないながらも成功事例の情報があがっておりました。
ただし、内部構造は多数の階層にわたり、難易度は高めのようでした。
事前情報では、作業は数時間かかり、50本ちかくのネジの取り外しで、最終的にくみ上げた際にネジが余ってしまった...などという記述があり、手順を記録しつつ、作業をすすめることにしました。
まず用意したのが、ガムテープ。
ガムテープをひっくり返して、うまく、机に貼り、粘着部分にネジを置いていく形式で作業をすすめました。
ちなみに、DBR-M180は、購入時の仕様を超える容量のHDDにつけかえても、容量アップは期待できないらしく、タイムシフト用HDD(1TB)x2本を用意しました(上位機のDBR-M190は容量アップが可能らしい)。
まずは、外カバーを外します(手順1)。
外カバーを外した後、サイドパネルを外します(手順2)。
サイドパネルは、上にスライドさせてから、引いて抜くのに、ややコツがいりますが、それほど苦労することなく、外せると思います。
内カバーを外すのに、右側・左側のネジを外します(手順3)
内カバーが外せたら、次にブルーレイドライブを外します(手順4)
SATAケーブルのほかに、ドライブの横にあるグレーのケーブルを外します。
上部基盤を外すため、ネジ2本を外します(手順5)
白いフラットケーブルが折れないように注意します。
基盤を外すには、4本のネジを外します(手順6)
通常録画用の2.5インチHDDを外します(手順7)
1本、プラスチック製のネジがあり、折れる可能性が高いです。
M3のネジを用意しておくと、組立時の保険になると思います。
続けて、背面のネジ2本を外します(手順8)
フラットケーブル他を抜き、パイブ状のパーツに注意つつ、基盤を外します(手順9)
続けて、背面のネジ2本を抜きます(手順10)
ファンが取り付けられた鉄板を外すためのネジを外します(手順11)。
鉄板を外す際は、先に、ファン用のケーブルを抜く必要があります。
続けて、タイムシフト用のHDDのステーを外す作業にすすみます(手順12)
ここにもファンがあり、ファン止めの金具を外さないと、HDDのステーは外せません。
手順的には、これが最後です。
HDDステーを固定しているネジを外し、SATA/電源ケーブルを外せば、HDDが取り出せます(手順13)。
ここまでで外したネジは47本+プラネジ1本。
分解にかかった時間は、おおよそ2時間。
組立は、1時間かからずにくみ上げられました。
HDD交換後は、当然、初期化や、タイムシフトの再設定が必要ですが、通常録画や外付けHDDの録画内容に影響がない状態で、復活させることができました。
HDD交換から2週間経過しましたが、問題なくタイムシフト機能が使えています。
そういえば、タイムシフトの録画対象チャンネルの再設定って、全クリアしなくてもよくなったみたいですね。
フラットケーブルの作業用に、あると便利な工具の紹介をしておきます。
【基盤コネクター抜き】
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